● 階段付きロフトベッド

天井高さに余裕のある6畳洋間の空間有効利用実例。 例えば一般的な6畳間を兄弟二人で使った場合、二人分のベッド、机をレイアウトするのはちょっと無理があります。 お施主さんからの当初の要望は天井高さ(4.3m)に余裕のある6畳洋間にロフトを設けたい、というものでしたが、

⇒法的な問題: 用途が物置に限定される、床面積が発生し、増築申請が必要、ロフト部分の天井高さが1.4mを超えると3階建て扱いになる

⇒構造的な問題:ロフトを設ける事を想定しておらず、構造設計上、施工上困難。 

もともとのお家を設計した設計者に相談したところ、難航している、との事で受けた相談でしたが、同じ設計者として、通常のやり方では解決できない、 そんな状況だったと推察します。そこで考えたのが、「家具として二人寝られるロフトベッドを造る」という解決法。

−安全に昇り降り出来る両側手摺付きの階段を設置。
−使用条件として建物本体の床への積載荷重を考慮し、ロフトベッド床上部を物置として使わない事
−地震時の転倒防止の為、建物の床(根太)、壁(2x4縦枠材)に金物でベッドを固定。
−軸組材は杉材(105角)、ロフトベッド床面は肌触りが暖かく柔らかい杉板貼り

設計、製作、及び設置費を含む総費用≒76万円
製作、設置:荒井建築

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